日本酒のアルコール添加は悪なのか?「アル添三部作!エピソードⅡ」
10月7日(土)
アルコール添加(略してアル添)は悪ではありません
アル添する理由があるからです。
それは・・・
こんにちは!
大地の芸術祭の里「十日町市」にある
およそ1200万年前の化石海水といわれる温泉!
そして草津、有馬と並ぶ
日本三大薬湯「松之山温泉」の
「popが接客するお店」
おみやげの店十一屋商店の店長POPんこと
福原基裕です。
今朝の松之山温泉は雨!
公衆浴場「鷹の湯」はお休みです。
さてさて、
前回に引き続きまして
醸造アルコールについてお話したいと思います
前回の記事はこちら>>日本酒の醸造アルコールって何?。
世間では
純米酒が正義!
アルコール添加は悪!
という風潮が少なからず、まだあります。
事に大吟醸や吟醸酒などの高級酒に
何でアルコール添加をするのか?アル添酒は絶対に飲まない!
という話も聞いたりします。(普通酒はおいといて・・・)
そういう自分も若かりし頃は
アルコール添加(略してアル添)は悪と思っていました(笑)
それは他人の受け売りみたいなものだったのですが
良く考えずにそう思っていた節もあります。
ただ、アルコールを添加する理由を知るにつれて
アルコール添加もOKと思うようになりました。
普通に美味しいですもんね!
実は昔と今は
アルコール添加の意味合いが違ってきているんです。
昔は衛生状態の確立されていなかった為、
防腐の目的が主でしたが、今は違ってきています。
ここでは普通酒の話はこの後に語るとして
吟醸酒の話をしたいと思います(笑)
その理由は・・・
昔話風に語りますと・・・
むか~し!むかし!
ある所にとっても研究熱心な蔵人がいました!
いや、蔵人ではないよね(笑)
時は新酒の季節!
高精米の吟醸造りをした醪(モロミ)からは
ふわ~っととても魅惑的ないい香りがし、
搾られるのを今か今かと待ち構えています。
さあ!搾り始めです!
ポタ~リ!ポタリと魅惑に雫が垂れてきます。
その蔵人!
たまんね~
たまんね~よ~!早く飲みたいな~
という気持ちを押さえながら、涎を垂らして見ています。(笑)
無事に搾りが終了し、残った酒粕からも
豊かな芳香の吟醸香が漂ってきます。
蔵人うっとり・・・
さ~て出来上がった酒はどうかな~と
香りを嗅いでみると・・・・
あれ?
あのいい香りが少ないぞ!!(汗)
・・・・
・・・・
なんじゃこりゃ~
搾る前の醪や酒粕は、めちゃんこいい香りがするのに
なんで、この酒はしないんだ?
おかしい・・・・
ここでこの蔵人は考えました!
何とか
あのいい香りをお酒に持ってこれないか?と・・・
試行錯誤の研究の末、その蔵人は
「芳香成分がアルコールに溶けやすい」
という性質を発見します!
つまり、
搾る前に醸造アルコールを添加することで
吟醸香を抽出することができたんです!
よっしゃ~
もらったーーーーー
これが現代のいい香りのする吟醸酒の誕生です。
ということで、
実は純米酒よりも
アルコール添加された日本酒の方が、香りをより感じやすくなるんです。
日本酒の鑑評会なども
アル添された大吟醸が多く出品されているんですよ~
果物のような香りのする大吟醸!
凛としてキレのある魔法の水!
これが現在の
アルコールを添加する理由の一つ!
もう一つは
醸造アルコールには
スッキリとした味わいを生み出す効果もあります。
日本酒に含まれる糖分や酸による雑味の部分をアルコールが抑えます。
これによってスッキリとキレの良い
軽快な飲み口の味わいが生まれるんです。
ですので、
アルコール添加されたお酒は
甘くないスッキリとしたお酒が多いです。
今現在はこの2つの目的の為、
アルコール添加がされています。
では、
アルコール添加の
何が悪の元凶とされてきたのか?
アル添のダークサイドは・・・
それは次回にしたいと思います。
今日もお読みいただきありがとうございました。
おみやげ屋の店長でした~
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この記事を書いた人
越後の秘湯「松之山温泉」
おみやげの店十一屋商店の店長 福原基裕(ニックネームは「ポップン」)
1972年(昭和47年)6月2日生まれ(松之山湯本出身)
新潟県立安塚高等学校2年の時に全国高校駅伝4区を走る
群馬の大学を卒業後、東京のスーパー文化堂に努める(鮮魚部)
魚の3枚おろし、柵どり、切り身、刺身もこしゃえます。
その後帰郷!2003年~2007年まで5回、
ランパン、ランシャツで富士山を走って登る「富士登山競争」出場完走!
現在に至る
趣味は映画観賞、!好きな俳優は「モーガンフリーマン」「サミュエルLジャクソン」
自称「ツインピーカー」「スターウォーズ」のメイスウインドウが大好きです
好きな食べ物は「寿司」「カレー」「ラーメン」
嫌いな食べ物は「納豆」